精液が潤滑の役割を果たしているせいか、それともヴァルターの動きがあまりにも的確だからか——
リリアの身体は、先ほどまでとは明らかに違う反応を見せ始めていた。
最初は必死に抗っていたはずの感覚が、いつの間にか内側からほどけていく。
ヴァルターの太く熱い肉棒が、彼女の最奥を何度も抉るたび、びくりと腰が跳ね、甘く痺れるような電流が背筋を駆け上がる。
白い肌はみるみるうちに紅潮し、熱を帯びて艶やかに輝いていた。
呼吸は浅く乱れ、思考はじわじわと溶け、曖昧になっていく。
「……っ、あ……」
抑えようとしていたはずの声が、今度は自然と漏れ出てしまう。
それは苦しさではなく、甘く溶けたような、淫らな響きに変わっていた。
ヴァルターはその変化を見逃さなかった。
彼はリリアの腰を強く掴み、角度を変えてさらに深く突き上げる。
肉棒が彼女の窄まりを広げ、敏感な襞を擦りながら、最奥の弱い点を的確に刺激する。
「感じているな? リリア」
低く、愉しげな声が耳元で響く。
「いや……言わないで……」
リリアは思わずヴァルターにしがみつくように抱きつき、言葉を遮るように唇を重ねた。
しかしそのキスは、拒絶ではなく、むしろ快楽に溺れるためのもののように甘かった。
やがて体勢は自然と入れ替わり、リリアはそのまま跨る形になる。
理性では止めようとしているのに、身体はまるで別の意思を持ったかのように動き出す。
腰が、勝手に前後に揺れ始める。
ぬちゃっ、ぬちゃっ……と淫らな水音が、部屋に響き渡る。
「……っ、だめ……なのに……」
ぎこちないはずの動きが、次第にリズムを帯び、止まらなくなっていく。
リリアの豊かな胸が、激しく上下に揺れ、汗と愛液で濡れた肌が妖しく光る。
そのとき——ふと視線を上げた先に、ユリアンの姿があった。
「……っ……!」
羞恥と罪悪感が一気に押し寄せる。
今の自分が、かつて心から仕えていた主様の前で、こんな淫らな姿を晒しているという現実が、胸を激しく締めつけた。
「やめるか?」
ヴァルターの声が、淡々と問いかける。
やめる?
思わぬ言葉に、リリアは一瞬思考が止まる。
もし本当にやめていいのなら——
震える手で、離れようとする。
けれど——
「あっ……」
離れるはずだった腰が、逆に深く沈み込んでしまう。
止めようとしたはずなのに、肉棒を自ら飲み込むように腰を落としてしまう。
「んっ……」
理解が追いつかないまま、再び動き始めてしまう。
逃げるどころか、求めるように、貪るように。
「どうした? リリア。やめないのか?」
「……あっ……」
否定したいのに、身体がそれを許さない。
何度やめようとしても、そのたびに快楽が先に立ち、腰が勝手に動いてしまう。
「……や…あっ…」
かすれた声で、ようやく絞り出す。
ユリアンへの想いは確かに胸の奥にある。
それでも——今この瞬間、身体を支配しているものは、紛れもなく快楽だった。
背徳感が強くなるほどに、感覚もまた鋭くなり、甘く溶けていく。
「……ああっ……あぁ、あああっ……!」
抑えきれなくなった喘ぎが、大きく室内に響いた。
もう止めることはできない。
戻ることもできない。
リリアはそのまま、抗えない快楽の波に飲み込まれていった。