認知症について

認知症とは、何らかの病気によって脳の神経の細胞が破壊され起こる症状のことであり、病気そのものではなく症状のことである。認知とはそれが何であるかを判断する基本的な能力のことでありそれが障害されている状態である。つまり目のまえのものが何であるかよくわからなくなるということである。生まれてのち、脳がなんらかの病気によって損傷して、正常の発達していた知能が不可逆(もう戻らない)に低下した状態である。

認知症はヒト以外の動物でも発症する。

認知症は狭いほうの意味では「知能が生まれてからのちに低下した状態」をさすが、医学的には知能だけではなく、記憶や見当識といった基本的に状況をとらえる能力が障害を受けている状態や、人格の変化など一群の症状として定めている。

また、生まれながらの脳の障害により運動や知能に障害があるのを知的障害。生まれながらに認知、つまりそれが何であるかを判断する基本的な能力に障害があるのを認知障害と呼ぶ。

老化による物覚えが悪くなったということではなく、病的に能力が低下してそれまである程度理性で抑えることができていた、怒りなどを抑えられなくなったり、他人から強く認められたいと思うようになったり、理性的に考える力が衰えたり、被害を受けていると思い込んだりする。

日本では認知症は痴呆(ボケ)と呼ばれていた。

認知症【病気によって脳の神経細胞が壊れて起こる】は70歳以上において2番目に占める障害疾患である。

障害疾患とは、精神障害【脳にダメージを受けることで生じる認知(何であるかを判断したり読みとったりする過程のこと)や行動に生じる障害】、知能の障害、身体障害【生まれたときからあるいは生まれてからのちに、身体の一部に障害を生じている状態】、難病等【原因がわからないために治療の方法ができてないため、長い療養(からだを休めて健康の回復をはかること)を必要とする病気】である。

現在の医学において、認知症を治療する方法はまだ見つかっていない。

アルツハイマー型認知症は糖尿病と深い関連があるので別名3型糖尿病といわれている。