リリアは、ユリアンが立つ鏡の“裏側”へと導かれていた。
そこには、向こう側の様子が一方的に映し出されている。
鏡越しに、ユリアンの姿がはっきりと見えた。
だが——
こちらの姿は決して届かない。
声も、気配も、すべて遮断されている。
完全に隔てられた空間だった。
「……ここでだ」
低く告げるヴェルターの声に、リリアの身体がわずかに強張る。
次の瞬間、彼女の衣服は半ば強引に剥ぎ取られていった。
ヴェルターの大きな手が胸元のリボンを乱暴に引きほどき、
メイド服の前を大きくはだけさせる。
形の良い白い乳房が、布地から零れ落ちるように露わになった。
柔らかく重みのある膨らみが、冷たい空気に触れてわずかに揺れる。
露わになった肌に冷たい空気が触れ、
リリアは思わず肩を震わせた。
視線の先——鏡の向こうでは、
ユリアンが何も知らぬまま静かに立っている。
リリアは胸を両手で隠そうとするが、
ヴェルターに腕を押さえられ、胸を隠すことができない。
(ユリアン様が……あんなに近くに……まるで見られているみたい……)
見えていないと分かっていながら、
ユリアンの視線に晒されているような錯覚が、
彼女の羞恥心を激しく掻き立てる。
その反応を、ヴェルターは眼鏡の奥で愉しげに観察していた。
彼の息がわずかに荒くなり、唇の端がゆっくりと上がる。
リリアの恥じらいが、彼の興奮を静かに、しかし確実に高めていた。
ヴェルターは、そんな彼女の反応を愉しむように
ゆっくりと距離を詰めていく。
触れられるたびに、リリアの身体が小さく震える。
「恥ずかしいか? すでに何度も裸を見せているだろうに」
囁くような声に促され、リリアは一瞬だけ目を伏せた。
(ユリアン様のために……)
その想いだけを支えに、
彼女はゆっくりと台の上へと腰を下ろす。
そして——
鏡の向こうにいる主へ向けるように、
自ら脚を大きく開いた。
震える指で自分の秘部を左右に広げ、
恥ずかしさに声を震わせながら懇願する。
「……ご主人様……
わたくしの……いやらしいあそこを……どうか、おなめください……」
震える声が、ユリアンに届かない空間に落ちる。
ヴェルターは満足げな笑みを浮かべながら、
ゆっくりと顔を近づけた。
彼の熱い舌が、まず花弁の外側をゆっくりと舐め上げ、
次に窄まった入り口を丁寧に舐め回す。
舌先がクリトリスを捉えると、
優しく吸いながら素早く左右に動かし、
時折強く吸っては、平らな舌で全体を覆うように圧をかける。
「んあっ……! あ……はぁ……んっ……!」
リリアの腰がびくびくと跳ね、
甘い喘ぎが抑えきれずに漏れ出す。
舌が秘裂を何度も往復するたび、
くちゅ……じゅるっ……という湿った水音が室内に響く。
クリトリスを集中して吸われた瞬間、
電流のような快感が下腹部を駆け上がり、
彼女の太ももが小刻みに震え、愛液がさらに溢れ出した。
リリアは必死に声を押し殺そうとする。
唇を強く噛み、片手で口元を覆いながら耐えるが、
ヴェルターの舌が特に敏感な部分を執拗に攻めると、
「んんっ……! あ……や……っ……」
と甘い声が零れてしまう。
意味がないと分かっていても——
それでも、完全に崩れてしまうことだけは、どうしても拒みたかった。
鏡の向こうに立つ主の姿が、
その最後の一線を、かろうじて繋ぎ止めていた。