[女]
「だめぇ、らめなのぉぉぉ」
「だめぇ、らめなのぉぉぉ」
「気持ち 良すぎて もうらめなのぉぉぉぉ」
自ら手を伸ばし男にキスして舌を絡める彼女。
男はさらに激しく腰を振り、二人はまた何度目かの絶頂を迎えた。
無数の人々からなる、朝の喧騒や雑踏は、サラリーマンである男にとってこの上ない目覚ましであった。
男はふと目覚めた。
どうしてこんなところに自分がいるのか、わけがわからなかった。
男は路地裏にいた。
ずきんと痛む股間の痛みに男は自分の股間を確かめると、それはひどい有様だった。
下のズボンの股間のあたりはまるでおろし金に擦り付けたようにすりむけ、股間の息子があらわになっていた。
その息子もすりきれてところどころに血がでている。
一体どういうことなんだ?
男は昨日のことを思い起こした。
[男]
「確か自分はどこかの風俗店で女を抱いて・・?」
男が風俗店だと思って入った場所はこの路地裏で、男が懸命に腰を振った相手はどうやらこの路地裏のアスファルトだったようだ。
[男]
「いてて、なんてこった・・」
男は自分の状態に痛みが走りつつも苦笑いして空を見上げた。
男の笑い声に路傍の人々が気づいたのか、男の姿をみて通報して駆けつけてきたパトカーのサイレンが徐々に男に近づいてきていた。
真エンドへのヒント
一番最後の問題を間違った回答を選ぶと真エンドにいけます。
[女]
「大丈夫ですか?」
ふとその声の方に目を向けると、そこにいた彼女はまぎれもなく夢の中に見た彼女だった。
[女]
「怪我をされてるようですし、救急車呼びましょうか?」
その優しい声と逆光に照らされた姿に男は思わず目を細めた。
彼女は夢の彼女であるはずがないのだが、男にはそれが運命のように感じられた。
思わず、自然とその言葉が出た。
[男]
「結婚していただけますか?」
男は路地裏で、アスファルトに腰を振り、股間はおろし金ですられたような無惨な、立ち上がることさえ困難な状況の中、寝起きでいきなりあった女性にプロポーズしたのだ。
彼女はそんな男の姿をみて、にっこり笑い、しかしはっきりとこう告げた。
[女]
「絶対嫌です。」
遠くから彼女が呼んだ救急車のサイレンが、二人に近づいてきたのだった。