COPDになると、気道の表面の粘膜の細胞や、繊毛細胞(多数の毛で運動性がある)が傷ついているので、痰など出す力が低下してしまい、細菌やウイルスなども入りやすい状態でもある。
そもそも、高齢の方は、病気を患っていることもあり、(たとえば、血液の中の糖が常に高い状態になる糖尿病、たとえば心臓の病気など)免疫の力が低下してしまっていることも感染しやすい原因になります。
COPDの人の体に入りやすい菌は、肺炎球菌、インフルエンザ菌およびモラクセラ・カタラーリスです。治療の方法はこれらの細菌に対して菌に抗う力をもつ薬(レスピラトリーキノロン)の使用が一般的だそうです。
症状が安定してるCOPD患者を医師が診る際は、患者の痰の量や性質と状態を定期的に観て、膿のような痰や出される痰の量が増えている場合は、痰をグラム染色して、病気の原因になる菌の見分けた後に適切な薬で治療を行うそうです。病気の原因になる菌の見分けが困難な場合は細菌だけでなくマイコプラズマやクラミジアなどもいろいろ考えた経験的治療【患者を診てどんな病気か確定する前に治療を開始すること】の介入が必要になるようです。
また、呼吸がしにくいというのはCOPDの状態の指標の1つではありますが、一般的にはCOPDは悪化すると熱が出るようですが、じいさんばあさんの中には熱がでない場合もあるため、熱だけを診て判断することはCOPDの悪化の発見を遅れる原因となり注意が必要となります。