肺気腫 検査

 肺気腫は初期症状が息切れや痰といったものですから、歳のせいにしてみたり、風邪だろうと思ってしまい、初期症状は見逃されがちです。そもそも原因は不明となってはいますが、患者の8割がタバコを吸っている方なわけですから、原因はほぼタバコにあると考えて良いと思います。つまり、ヘビースモーカーの方や粉塵(細かいチリ)など吸ってしまうような方々が、以前より息が切れるようになったり、痰などが出るようでしたら疑っても良いとは思います。

 確定的な診断は肺の細胞を採って顕微鏡でみることのようですが、患者への負担が大きいので、レントゲンやCTによる検査、またスパイロメトリーによる肺の機能の検査があります。

 ちなみに、胸がビア樽状になる(ビア樽状胸郭)は症状が進行しなければみられませんが、レントゲンでみると肺が膨らんだ状態や、横隔膜がさがっている状態を確認することが出来ます。

 肺気腫の初期段階でおいてもCTであれば、診断は可能のようです。また、肺気腫になる原因であるタバコをかなりやっているとか、特殊な環境で粉塵(細かいチリ)などを吸うようなのであれば、スパイロメトリーで肺の機能の検査をして、その機能が低下しているとなれば、肺気腫と診断されるようです。